3月13日第8回 半田ブラインド協会設立準備会「視覚障害者への図書館サービス ・読書の方法を知ろう」を開催しました。

 見えない人は、どうやって本を読むの?

図書館では、視覚障害者にどんなサービスを提供しているの?ということについて、
半田市立図書館の視覚障害者サービス担当の田村元成さんに、お話いただきました。

 見えない人の読書の方法はいろいろあって、
 本を耳で聞く音声デイジー図書、点字図書、読みたい本や資料などをその場でボラ
ンティアさんに読んでもらう「対面朗読」など。

 全国各地のボランティアグループや点字図書館が、音声デイジー図書や点字図書を
製作していて、そのデーターや所蔵館の情報は、インターネット上の図書館「サピエ
図書館」で共有されています。

 利用登録をすれば、個人会員は、音声デイジー図書のデーターをダウンロードした
り、貸し出しリクエストをして、郵送してもらうこともできます。
 または、半田市立図書館といった地元の図書館に依頼すれば、読みたい本を取り寄
せて郵送してもらうことができます。
 全国の音声や点字の図書を全国の視覚障害者が共有できるという、すばらしいシス
テム。毎年、2万タイトルほどの新しい図書が追加登録されているそうです。

 音声デイジー図書を聞くには、「プレクストーク」や「リンクポケット」といった
、専用の福祉機器が必要。日常生活用具として福祉課に申請ができ、操作も簡単。ぜ
ひ、気軽に利用登録して、読書を楽しんでみませんか?とのお話でした。

 また、図書館で活動する朗読ボランティア「文音会(あやねかい)」の活動や図書
館が発行する「声の新着案内」や「ステップ音声版」などについても、紹介いただき
ました。

参加された方からは、
「点字もパソコンもできないけど、本が読めるということですね?」
「音声で読書ができることをずっと知らなかったが、同じようにまだまだ知らない人
も多いのでは。
「声の市報や声の新着案内など音声で製作されているが、半田市内手帳所持者約20
0名のうち、10人強くらいの利用者。どうしたら、情報が届けられるか?誰が届け
るのか」
「音訳ボランティアをしているが、利用者にどのように情報が伝わっているか、生の
感想を聴きたい」
などなど、有意義な意見交換の時間になりました。

 ブラインド協会からも、見えなくても読書ができること、また、市報やステップ、
新着案内などの音声版のことなど、見える人、必要とするすべての見えない・見えに
くい人に知ってもらえるように、図書館や福祉課とも協力して、発信していきたいと
思います。音訳ボランティアさんとの交流も、ぜひ機会がもてたらと思います。

半田市立図書館:0569-23-7171
*事前に、予約の上、視覚障害者サービス担当窓口へ。


★準備会代表・牧原英治より。
6月に準備会を発足し、今回が8回目。4月1日創設。来年度は、半田市民活動助成
金を活用して、活動予定。皆さんと心を一つに、半田市、知多半島、日本の福祉をよ
くしていきたい。わからないことを共有しあい、ともに解決していきましょう。

★今後の予定
4月24日(日)半田ブラインド協会創設記念大会
5月15日(日)スマホ勉強会第二弾
6月12日(日)名古屋ライトハウス 情報文化センター「補装具・日常生活用具機
器展&勉強会」

by 準備会メンバーAsami

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